2025年に最もダウンロードされたグラフィック&デザインアプリ
AppTweakのMarket Intelligenceデータによると、CanvaのCanva: AI Photo & Video Editorは2025年に最もダウンロードされたグラフィック&デザインアプリで、アプリのダウンロード数は79.2Mに達しました。この実績により、同アプリがカテゴリのリーダーである地位は確固たるものとなりましたが、前年比の成長率がほぼ横ばいの0.3%であることは、ユーザーベースが成熟していることを示唆します。これは、上位500のグラフィック&デザインアプリ全体のダウンロード数が合計で6.3%成長したという、より広い市場動向とは対照的です。
データは、既存の有力プレイヤーが、AIや特定のユースケースを活用する新たな挑戦者と競い合う、ダイナミックなカテゴリであることを示しています。従来型のアプリがボリューム維持に注力する一方で、家具・ホームデザインのプランナーのようなセグメントでは大きな成長が見られ、AI Home Design: Interior DecAIのようなアプリは11,639.1%という爆発的な成長を達成しました。これは、市場が転換期にあり、規模とイノベーションの双方が評価されていることを浮き彫りにしています。
重要なポイント
- Canvaはボリュームで首位ですが、成熟の兆しが見られます。アプリのダウンロード数79.2Mを記録したCanvaは、カテゴリ上位500アプリのダウンロード数のうち9.1%を獲得しました。しかし、成長率0.3%は市場平均の6.3%を大きく下回っており、優位性はあるものの、新興の競合と比べてユーザー獲得が頭打ちになっていることを示しています。
- 新しいARお絵描きアプリが爆発的な成長を牽引しています。パブリッシャーのBralyは、AR Easy Draw – Trace Sketch(成長率+140.0%)や、最近リリースされたDraw Anime – AR Tracing Appなどの新作アプリ群により、トップ10に3本をランクインさせました。Bralyの上位3アプリは昨年合計49.9Mダウンロードを占めており、AR支援型の制作ツールに対する強い需要を示しています。
- 従来型の描画アプリは勢いを失いつつあります。AIやARを活用したアプリの台頭とは対照的に、ibis Paint XやSketchbookといった既存の描画ツールでは、ダウンロード数がそれぞれ-16.1%、-24.6%と大きく減少しました。これは、より速く、ガイド付きで制作できる体験へとユーザーの嗜好が移っている可能性を示唆します。
- AIは単独の機能ではなく、組み込み型のユーティリティになりつつあります。 カテゴリ全体で、オブジェクト除去、背景編集、スマートリサイズといったAI搭載ツールが、主要なワークフローに直接統合されています。この傾向は、純粋な生成AIの実験よりも、実用的で時間短縮につながる機能を求めるユーザーニーズを反映しています。
- カテゴリはオールインワンの制作スイートへと集約が進んでいます。 最もダウンロードされているアプリは、テンプレート、写真・動画編集、アセット管理を単一プラットフォームで統合するものが増えています。この「何でもできる」アプローチは、SNS向けコンテンツ制作においてスピードと効率を重視する非デザイナー層のニーズに応えています。
データセットについて
本データはAppTweakのMarket Intelligenceに基づいています。データセットは2025年1月〜2025年12月を対象とし、App Store & Google Playの両方における世界全体のパフォーマンスを反映しています。分析はグラフィック&デザインカテゴリの上位500アプリを対象としており、ランキングは両ストアにおける各アプリの推定ダウンロード数を合算し、多い順に並べて作成しています。
- データソース: AppTweak Market Intelligence
- 対象: App StoreおよびGoogle Play
- 指標: アプリダウンロード数
- 期間: 2025年1月~2025年12月
- カテゴリ:AppTweakのAppDNAタクソノミーで定義されたグラフィック&デザイン
- 地域:グローバル
- 最終更新:2026年1月
グラフィック&デザインアプリのカテゴリ定義(AppTweak AppDNAタクソノミー):
AppTweakでは、グラフィック&デザインカテゴリを、アート、デザイン、グラフィック制作のためのツールを提供するアプリとして定義しています。例:ベクターグラフィックデザイン、画像編集、描画・イラスト。
セグメント定義:
- graphic design creator:ラベル、チラシ、ロゴ、アプリ、Webページ、写真、動画、SNS投稿など、自分のグラフィックデザインを作成できるよう支援するアプリ。
- drawing & painting:塗り絵、描画、ペイントのためのアプリ。
- screen customization:壁紙、(アプリの) アイコン、テーマの変更やウィジェット追加により、スマートフォンをカスタマイズできるアプリ。
- face editor:ユーザーが顔(髪型、メイク、肌色、カートゥーン化など)を編集できるアプリ。
- quotes:ユーザーが名言を見つけられるアプリ。
- AI(Artificial Intelligence):AI搭載機能を持つアプリを含む、横断的なDNAです。
AppTweakのMarket Intelligenceで、アプリカテゴリのダウンロード数と収益の推定値をぜひ詳しくご確認ください。
2025年に最もダウンロードされたグラフィック&デザインアプリのトップ10は?
以下のランキングは、世界のダウンロード数に基づく主要なグラフィック&デザインアプリを示しています。この表では、合計ダウンロード数の多い順にトップ10のグラフィック&デザインアプリを掲載し、アプリ名、パブリッシャー、本社所在地、アプリのダウンロード数、前年比成長率をまとめています。
| 順位 | アプリ名 | パブリッシャー | パブリッシャー本社 | ダウンロード数 | 前年比成長率%(相対) |
| 1 | Canva: AI Photo & Video Editor | Canva | オーストラリア | 79.2M | 0.3% |
| 2 | ibis Paint X | ibis inc. | 日本 | 31.6M | -16.1% |
| 3 | Adobe Express: AI Photo, Video | Adobe | アメリカ合衆国 | 24.7M | 70.7% |
| 4 | AR Easy Draw – Trace Sketch | Braly | ベトナム | 21.4M | 140.0% |
| 5 | Crafto: Quotes with your Photo | Kutumb App | インド | 21.2M | 17.4% |
| 6 | Sketchbook | Sketchbook | アメリカ合衆国 | 17.4M | -24.6% |
| 7 | Draw Anime – AR Tracing App | Braly | ベトナム | 17.0M | Infinity |
| 8 | iScreen – Widgets & Themes | shaojie shi | 中国 | 15.2M | -2.9% |
| 9 | Future Self Face Aging Changer | AMOBEAR TECHNOLOGY GROUP | シンガポール | 13.2M | 57.3% |
| 10 | Draw Cartoon – AR Drawing App | Braly | ベトナム | 11.5M | Infinity |
出典:AppTweak Market Intelligence|App Store & Google Play|2025年1月〜2025年12月|グローバル。
注目すべきアプリの概要
- Canva: AI Photo & Video Editor – ランク#1、79.2Mダウンロード、graphic design creator
- ibis Paint X – ランク#2、31.6Mダウンロード、drawing & painting
- Adobe Express: AI Photo, Video – ランク#3、24.7Mダウンロード、graphic design creator
- AR Easy Draw – Trace Sketch – ランク#4、21.4Mダウンロード、drawing & painting
- Sketchbook – ランク#6、17.4Mダウンロード、drawing & painting
- Draw Anime – AR Tracing App – ランク#7、17.0Mダウンロード、drawing & painting
- iScreen – Widgets & Themes – ランク#8、15.2Mダウンロード、screen customization
トップ10のグラフィック&デザインアプリから得られる3つの主要な学び
トップ10のグラフィック&デザインアプリのダウンロードデータを詳しく見ると、マーケターやプロダクトチームにとって重要なパターンがいくつか明らかになります。これらの学びは、新技術とパブリッシャー戦略によってカテゴリが再編されつつあることを示しています。
1. 市場リーダーは成熟を示す一方、新たな挑戦者が急伸
ダウンロードランキング上位は、対照的な動きが共存する市場を示しています。Canva: AI Photo & Video Editorはアプリのダウンロード数79.2Mで#1を維持しましたが、成長率はわずか0.3%とほぼ停滞しています。これに対し、Adobe Express: AI Photo, Videoは70.7%成長してアプリのダウンロード数24.7Mに到達し、AR Easy Draw – Trace Sketchは140.0%と急伸しました。この動きは、Canvaが巨大なユーザーベースを抱える一方で、市場の成長はより機動的または特化型のアプリが取り込んでいることを示唆します。
2. 単一パブリッシャーが新作アプリのポートフォリオで優位に立つことも
パブリッシャーのBralyは、成功するポートフォリオ戦略の強さを示しており、トップ10に3アプリをランクインさせました。AR Easy Draw – Trace Sketch(#4)、Draw Anime – AR Tracing App(#7)、Draw Cartoon – AR Drawing App(#10)はいずれも最近のリリースで、合計49.9Mのアプリのダウンロード数を獲得しました。新規リリースのDraw Anime – AR Tracing AppとDraw Cartoon – AR Drawing Appの天文学的な成長は、需要の高い「AR支援型の描画」というニッチを狙う戦略が奏功していることを示しています。
3. 従来型の描画アプリはダウンロード数の減少に直面
AIやARを活用したアプリが伸びる一方で、より従来型のデジタル描画アプリの一部は勢いを失っています。#2のIbis Paint Xはアプリのダウンロード数31.6Mを記録したものの、ダウンロード数は-16.1%減少しました。同様に、#6のSketchbookもアプリのダウンロード数が-24.6%減少しています。このパターンは、クラフト性の高い従来型ツールから、よりガイド付きでAI支援やユーティリティ志向の制作体験を提供するアプリへと、ユーザー嗜好が移行している可能性を示しています。
トップ10のグラフィック&デザインアプリに関する主要事実
- 最もダウンロードされたトップ10アプリは、カテゴリ上位500アプリの全ダウンロード数のうち28.9%を占めており、上位への市場集中が大きいことを示しています。
- パブリッシャーのポートフォリオ戦略は成功の主要因であり、単一パブリッシャーであるBralyがトップ10のうち3アプリを占めています。いずれも新作で、急速に成長しています。
- ランキング上位には明確なパフォーマンスの分断が見られます。成熟した高ボリュームのアプリは成長が横ばいまたはマイナスである一方、ARトレースやAI編集といった新しいユースケースに注力する新興アプリは急伸しています。
- カテゴリのリーダーシップはますますグローバル化しており、上位パブリッシャーはオーストラリア、日本、米国に拠点を置いています。同時に、ベトナム、中国、インド、シンガポール発の高成長の挑戦者が新たな波として台頭し、競争環境を急速に塗り替えています。
2025年のグラフィック&デザインアプリの市場トレンド
データは、ユーザー行動、テクノロジー、ビジネスモデルの変化により、グラフィック&デザインアプリカテゴリが大きな変革期にあることを示しています。ここでは、市場を形作る主要トレンドを紹介します。
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AIは目新しさから、組み込み型のユーティリティへ移行
主要アプリ全体で、生成AIの機能は単独の「アート生成」機能としてではなく、実用的で時間短縮につながるユーティリティとして統合されつつあります。主要ワークフローは、AIによるオブジェクト除去、背景置換、新しいアスペクト比へのスマート拡張、被写体の素早い切り抜きなどで強化されています。これによりAIは、一般的な編集作業を加速するユーティリティ層として位置づけられ、Adobe Express: AI Photo, Videoのような高成長アプリの機能構成にも反映されています。
1. オールインワンの制作スイートがダウンロードランキングを席巻
最もダウンロードを集めるアプリは、テンプレート、基本的な写真編集、軽量な動画ツール、シンプルなブランドアセット管理を組み合わせた「何でもできる」プラットフォームへと移行しています。これらのアプリは、テンプレートを選び、内容を差し替え、スタイルを適用し、書き出すという組み立て型のプロセスでユーザーをガイドします。このアプローチは、SNSコンテンツ制作においてスピードと予測可能性を重視する非デザイナー層の期待に応え、Canvaの継続的なダウンロードボリュームを説明する一因にもなっています。
2. 「一度デザインして、多用途に出力」が中核ワークフローに
ユーザー行動は、InstagramストーリーズからYouTubeサムネイルまで、複数の面にコンテンツを配信する必要性によってますます形作られています。これに対応して、主要アプリは出力先フォーマットを軸にユーザー体験を構成しています。ワンタップのリサイズ、自動レイアウト再配置、セーフマージンのガイドといった機能が標準化しつつあります。この「一度デザインして、多用途に出力」という考え方は、リサイズを後回しではなく主要なユーザージョブとして捉え、マルチプラットフォーム配信に向けたコンテンツ制作プロセスを効率化します。
3. 収益化モデルはサブスクリプションと従量課金型のAIクレジットを融合
多くのグラフィック&デザインアプリでは、ビジネスモデルが進化しています。サブスクリプションは引き続き、プレミアムテンプレートや書き出しオプションを解放する主要手段である一方、高度なAI搭載アクションは従量課金型モデルの背後に置かれることが少なくありません。ユーザーには、生成フィルやAI主導の編集など高付加価値タスクを実行するための一定数のクレジットが付与されます。これにより、日常的な編集はサブスクリプションに含まれつつ、プレミアムな制作は従量制となる段階的な仕組みが生まれ、「プレビューして、確認して、支払う」というワークフローへとユーザーを促します。
2025年のグラフィック&デザインアプリ市場トレンドに関する主要事実
- ダウンロード上位のアプリは、深いクラフト志向のツールセットよりも、速くガイド付きでコンテンツを制作できる体験へと、ますます寄っています。
- オブジェクト除去、背景消去、スマートリサイズといったAI搭載機能は、メインエディターに直接組み込まれた標準ユーティリティになりつつあります。
- アプリのワークフローはマルチプラットフォーム配信に向けて最適化が進み、ワンタップのリサイズや自動レイアウト再配置が中核機能になりつつあります。
- プレミアムの収益化モデルは、サブスクリプションによるアクセスと、高度なAI主導の制作タスクに対する従量制クレジットを組み合わせたハイブリッド型へ移行しています。
結論
2025年のグラフィック&デザインアプリ市場は、変革と機会が共存する状況です。既存リーダーのCanva: AI Photo & Video Editorは、インストール数79.2Mで引き続き最大のダウンロードボリュームを維持していますが、成長が横ばいであることは、市場が変化の余地を大きく残していることを示しています。カテゴリ上位500アプリは全体で6.3%成長しており、この成長はAIおよびAR搭載の新たな挑戦者の波によって牽引されています。
Bralyのようなパブリッシャーは、狙いを定めたポートフォリオ戦略の有効性を示しており、トップ10に入った新作3アプリで49.9Mのアプリのダウンロード数を獲得しました。一方、ibis Paint X(-16.1%)やSketchbook(-24.6%)といった従来型の描画アプリの減少は、より速く、ユーティリティ志向の制作ツールへとユーザー嗜好が明確に移行していることを示しています。マーケターや開発者にとって、この進化するカテゴリで成功するには、AIを実用的なユーティリティとして活用し、SNS向けのワークフローを効率化し、成熟したボリュームリーダーと俊敏なイノベーターの分断が拡大していることを理解する必要があります。
これらのトレンドについてより深いinsightsを得て、自社のアプリのパフォーマンスをベンチマークするには、AppTweakのMarket Intelligenceプラットフォームをご覧ください。 Free Starter planで、今日からデータ分析を開始できます。
よくある質問
以下では、最もダウンロードされたグラフィック&デザインアプリに関する主な質問にお答えします。
2025年に最もダウンロード数が多かったグラフィック&デザインアプリは?
AppTweakのMarket Intelligenceのデータによると、2025年に最もダウンロード数が多かったグラフィック&デザインアプリはCanva: AI Photo & Video Editorで、世界全体でアプリのダウンロード数79.2Mを記録しました。
グラフィック&デザインアプリ市場のダウンロード数の伸びは?
グラフィック&デザインカテゴリの上位500アプリは、2025年に合計で6.3%のダウンロード成長を報告しており、新規・新興アプリに牽引された健全な拡大を示しています。
トップ10に最も多くのグラフィック&デザインアプリを持つパブリッシャーは?
トップ10に最も多くのグラフィック&デザインアプリを持つのはパブリッシャーのBraly(ベトナム)で、AR Easy Draw – Trace Sketch、Draw Anime – AR Tracing App、Draw Cartoon – AR Drawing Appの3アプリが上位にランクインしています。
従来型の描画系グラフィック&デザインアプリは成長していますか?
いいえ。一部の主要な従来型描画アプリでは、ダウンロード数が減少しています。AppTweakのデータによると、ibis Paint XとSketchbookは、2025年にアプリのダウンロード数がそれぞれ-16.1%、-24.6%減少しました。
最も高いダウンロード成長を示したグラフィック&デザインアプリは?
トップ10の中で最も高い成長を示したグラフィック&デザインアプリは、Draw Anime – AR Tracing AppやDraw Cartoon – AR Drawing Appといった新規参入組に加え、AR Easy Draw – Trace Sketch(+140.0%)やAdobe Express: AI Photo, Video(+70.7%)などの既存アプリも含まれます。
トップ10のグラフィック&デザインアプリの市場シェアはどの程度ですか?
最もダウンロードされたグラフィック&デザインアプリのトップ10は、カテゴリ上位500アプリのダウンロード数全体のうち28.9%を占めており、市場上位にユーザー獲得が強く集中していることを示しています。
2025年にグラフィック&デザインアプリの成長を牽引しているトレンドは?
2025年にグラフィック&デザインアプリの成長を牽引している主なトレンドには、実用的な編集ユーティリティとしてのAI統合、SNSコンテンツ向けのオールインワン制作スイートの台頭、AR支援型の描画ツールの登場が含まれます。
Pierre-Antoine Roy