これだけやれば間違いなし！ASOチェックリスト【App Store編】

アプリのユーザー獲得には、CMやSNS広告、知人からの紹介などさまざまな手段がありますが、Appleによれば、アプリダウンロードの65%は「検索」から発生しています。

また、獲得チャネルを問わず、ほとんどのユーザーは最終的にはアプリストアのアプリページを経由してダウンロードに至ります。そのため、アプリストアでの露出やコンバージョンを向上させるためのASO対策は不可欠です。

しかし、iOSのApp StoreとAndroidのGoogle Play Storeでは、ASOの戦略が異なります。そこで今回は、App StoreのASO対策で押さえるべきポイントをまとめました！

Google Play StoreのASOチェックリストはこちら

1. アプリ名を決める

• 印象に残り、ブランドと一貫性のあるアプリ名を選ぶ。
• 一般的すぎるアプリ名や、競合他社が広く使用しているアプリ名は避ける。
• アプリ名はApp Storeのアルゴリズムで最も重視されるため、重要なキーワードを組み込みスペースをフル活用する。
• アプリを展開する市場に合わせてアプリ名をローカライズする (直訳はNG) 。
• アプリ名の文字数制限 (iOS): 30文字

ダウンロード数が伸びる「アプリ名」の決め方についてはこちらをチェック

2. ユーザーの興味を引くサブタイトルを書く

• サブタイトルは、検索結果・アプリページの両方でアプリページの下に表示される。
• アプリの用途を説明するためのスペースであるため、機能や特徴、使用目的を簡潔に説明すると◎
• アプリの露出 (インプレッション数) を向上させるのに効果的なキーワードを取り入れる。
• アプリ名で既に使用しているキーワードの重複は避ける。App Storeのアルゴリズム上では、出現率によりキーワードの比重が大きくなることはない。
• サブタイトルの文字数制限 (iOS): 30文字

3.  キーワードフィールドを最適化する

• キーワードフィールドはユーザー側からは見えない項目であり、ここにアプリに関連するキーワードを追加することで、それらをインデックスさせることができる。
• 検索ボリュームや関連性が高く、競争率が低いキーワードを選んで追加すると◎
• 各キーワードは、スペースではなく、カンマで区切る。
• キーワードの文字数制限: 100文字

4.  説明文を書く

• Google Playとは異なり、App Storeの説明文に含まれるキーワードは、ランキングに特に影響を与えないため、コンバージョンを意識して説明文を作成する必要がある。
• 特に「さらに表示」をクリックしてまで説明文を読んでいるユーザーは、アプリをダウンロードする前にアプリについてもう少し詳しく知りたいと思っている可能性が高いため、コンバージョンに繋げるには説明文の訴求力を高めることがポイントとなる。
• 「さらに表示」をクリックしない限り、説明文の最初の3行しか表示されないため、最も重要なアピールポイントはこれらの3行に記載する必要がある。
• 説明文では、アプリの機能や使用するメリット以外に、受賞歴やユーザーからの口コミなどを記載すると◎
• その他のメタデータ項目同様、アプリを展開する市場に合わせて説明文もローカライズする。
• 説明文の文字数制限: 4000文字

5. プロモーション用テキストを活用する

• プロモーション用テキストに使用されたキーワードは、検索結果でのランキングには影響を与えない。
• プロモーションや近日公開予定の機能、タイムリーなコンテンツなどを紹介することで、アプリに対するユーザーの期待感やワクワク感を高めることができる。
• プロモーション用テキストは、Appleにアプリを再度提出することなく編集できる、プロダクトページの唯一のフィールドである。
• プロモーション用テキストは、アプリページの説明文の上に表示される。
• プロモーション用テキストの文字数制限: 170文字

6. 「アップデート」欄で最新情報を発信する

• アプリを更新して新バージョンをリリースする際、「アップデート」欄を通じてユーザーに知らせることができる。
• この項目は、既にアプリをダウンロードしたユーザーにのみ表示される。
• そのため、コンバージョン率の最適化においては大きな役割を果たすことはないが、既存ユーザーに対して新機能や重要な改善点を紹介するために使用されるべきである。
• 「アップデート」に追加したキーワードは、Appleのアルゴリズムにインデックスされないため、ランキングに影響はない。
• あくまでも新機能やアップデートに対する期待感を高めるための項目である。
• ベストプラクティスとして、バグ修正の情報だけではなく、ストーリーを交えて新機能や改善点を紹介すると◎

7. デベロッパー名を最適化する

• デベロッパー名は、検索結果ではスクリーンショットの上、アプリページではアプリ名の下に表示される。
• ただし、アプリページ上ではデベロッパー名の表示は、数秒後にサブタイトルの表示に切り替わる。
• 個人アカウントでアプリを出している小規模なデベロッパーは、一般的には大きなブランドに比べ信頼されにくい傾向にある。
• しかし、デベロッパー名に含まれるキーワードは、ランキングに影響を与えることが判明しており、ターゲットしたいキーワードでの可視性を高める効果がある。
• App Storeで途中からデベロッパー名を変更することは難しいため、これからアカウントを作成する場合は、重要なキーワードを組み込むことを意識すると◎

8. 目を引くアプリアイコンをデザインする

• アプリのアイコンは、アプリの「顔」となるため、特に重要な要素である。
• アプリの用途がアプリ名とともに一目で伝わるデザインにする。
• シンプルでありながらも、競合と差別化を図ることを意識する。
• 焦点を当てる要素は一つに絞る。
• 縁や影、グラデーションを使用してコントラストをつける。
• 解像度の高い画像を使用し、端末に合わせてサイズを最適化する。

アプリのアイコンデザインを作成する際に押さえるべき10のポイントとは？

9. スクリーンショットをデザインする

• スクリーンショットは、App Storeの要素の中でも最もコンバージョンに影響を与える。
• スクリーンショットは、検索結果にも表示され、アプリページを開いた際にも画面の大部分を占める。
• 縦型のスクリーンショットを使用する場合、最初の3枚が検索結果で表示される。
• 横型のスクリーンショットを使用する場合、最初の1枚のみ検索結果で表示される。
• スクリーンショットでは、アプリの使用感や期待できるユーザー体験を魅力的に見せると良い。
• スクリーンショット3枚を組み合わせて1枚の大きな画像になるようにデザインすれば、限られたスペースを大胆に活用できる。
• 大きめのフォント、短いキャッチコピーを意識する。(強調したい部分については、文字の大きさを変えて抑揚をつけると◎)
• App Storeでは、Max10枚までスクリーンショットを追加できるため、最大限に活用するのがおすすめ。
• iPhone・iPadなど端末に合わせてスクリーンショットを作成すると良い。
• アプリを展開する市場のユーザーの好みや傾向に沿ったデザインを意識する。
• A/Bテストを行い、コンバージョン率が高いパターンを特定する。

アプリストアのスクリーンショットを最適化する方法とは？8つのポイントを押さえてアプリのDL数を伸ばそう！

10. Appプレビュー動画を作成する

• プレビュー動画は、App Storeにおけるコンバージョン率最適化の主要な要素である。
• アプリストアでのユーザー体験を向上させることを目的とし、検索結果で (ミュートの状態で) 自動再生される。
• 最大3つのプレビュー動画が設定可能。
• 縦型の動画を作成した場合、検索結果では一つ目のプレビュー動画が最初の2枚のスクリーンショットとともに表示される。
• 横型の動画を作成した場合、検索結果では一つ目のプレビュー動画のみ表示される。
• アプリページ上では、プレビュー動画はスクリーンショットの前に表示され、動画は一つずつ自動再生される。
• 動画はアプリで期待される実際のユーザー体験を正確に表現していなければならない。
• 動画はシンプルに保ち、一つの機能に焦点を当てることがベスト。
• 動画の長さは15-30秒ほどが最適。
• それぞれの動画につき、ポスターフレーム (サムネイル) を作成すると良い。通常、動画は自動再生されるが、インターネット速度が遅い場合、サムネイルが数秒間表示される。
• 端末に合わせて異なる動画を作成することがおすすめ。
• AppプレビューをA/Bテストして、最も多くのコンバージョンを促す可能性がある動画を設定すると良い。

11. App内課金を最適化する

• App内課金は、キーワードとコンバージョン率最適化の両方において重要な要素である。
• アプリページでは最大20のApp内課金を宣伝でき、各App内課金にはそれぞれ独自の名前、説明、アイコンを設定して最適化できる。
• App内課金は、検索結果にも表示されるため、アプリ名やサブタイトル、キーワードフィールドに入れたキーワード以外でもランクインの機会が生まれる。
• 以前は、完全一致でなければ検索結果にアプリ内課金は表示されなかったが、iOS12以降では、近い検索ワードでも表示されるように。
• App内課金タイトルの文字数制限: 30文字
• App内課の説明文の文字数制限: 45文字

12. アプリのレビューと評価を管理する

• レビューと評価は、App Storeでのアプリのランキングに対して、重要な影響を与える。
• 高評価レビューをたくさん獲得することは、他のアプリとの差別化を図り、ダウンロードを促す上で重要である。
• アプリリリース直後は、周りの友達や家族にアプリに評価を付けてもらい、早い段階から高評価を集める。
• ユーザーが特に満足している瞬間 (例えば、ショッピングアプリではチェックアウト時、ゲームアプリではレベルアップ時など) に、アプリ内でレビューや評価をお願いするポップアップが表示されるよう設定する。
• アプリの説明文にお問い合わせ先情報を記載し、ユーザーがトラブルや何らかの問題に直面した際に直接連絡できるようにする。これにより、ユーザーが不満を感じてネガティブなレビューを書くことを防ぐ効果がある。

アプリ戦略におけるレビュー・評価の重要性についてはこちら！

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ASO対策は、一見簡単そうに見えてもいざ実践するとなると「何から始めたらいいかわからない」「どのキーワードを選べばいいのかわからない」「ありきたりなスクリーンショットのデザインになってしまい上手く競合との差別化が図れない」「ASO対策を行っているのに期待していた効果が得られない」などの悩みがつきものです。

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