【Google Play】アプリ名を効率よく短くする方法

Natsuhi Yasuda by
Head of Japan at AppTweak

Last updated: 3 min read

2021年4月、Google はアプリのメタデータと、クリエイティブアセットに関する新しいガイドラインを発表しました。今後のポリシー変更の中でも注目すべきは、アプリ名を50文字からわずか30文字に短縮するという変更です。

Google 新しいポリシーの概要 (英語)

Googleは、新しいポリシーが具体的にいつ実施されるのかを明らかにしませんでしたが、ASOコミュニティでは、実施される日は近いのではないかと予測されています。ストア内の可視性の低下を防ぐためにも、Android 開発者は今後のポリシー変更に備えて準備を開始することが非常に重要です。

では、アプリのキーワードランキングを落とすことなく、アプリのタイトルを50文字からわずか30文字に短縮するにはどうすればよいのか?十分な情報を得た上で判断できるように、ステップ・バイ・ステップのガイドを作成しました。

判断方法を説明するために、アメリカのGoogle Play にあるアプリ「Lyft」のアプリ名を見てみましょう。


ステップ1: アプリ名のキーワードを分析する

「Lyft」のアプリタイトルはかなり長く、現在最大50文字のスペースを利用しています。ダッシュ、コンマ、”&” を除いて、削除すべき目立った文字はありません。アプリの可視性を損なう可能性のあるキーワードを削除しないようにするには、アプリへのダウンロード数を最も推進するキーワード (およびキーワードの組み合わせ) を理解する必要があります。

メタデータのパフォーマンスを解析

まず、「Lyft」のアプリ名に含まれるすべてのキーワードと、可能なキーワードの組み合わせを含むキーワードリストを作成から始めます。

現在、ブランドキーワードである「Lyft」、” “Lyft Bikes” (Lyft バイク)、”Lyft Scooter” (Lyft スクーター) から最も多くの月間インストール数を受けており、次いで “rideshare” (ライドシェア) が続きます。

“Transit”(トランジット) というキーワードは、月間インストール数が少なく、「Lyft」をランキングの上位に押し上げることもないため、削除の対象となる可能性があります。

キーワードの関連性を理解する

Google Play のアルゴリズムは、どのアプリをランク付けするかを決定する際に、関連性を考慮します。AppTweakの「ライブ検索」機能でランキングされているアプリ一覧を見ると、キーワードがアプリに関連しているかどうかを理解するのに役立ちます。検索結果に関連性のないアプリが表示されている場合、キーワードがアプリに最も関連性がないと Google が判断している可能性があります。関連性のないアプリが検索結果に表示されているキーワードを削除することを検討してください。

一般キーワードの「ライブ検索」結果を確認すると、”bikes” (バイク) の場合、主にゲームやバイクレース関連のアプリが表示されます。また、“rideshare”“scooter” では、似たようなアプリが表示されています。 “transit” では、タクシー予約アプリは表示されないものの、旅程管理アプリは「Lyft」と同じカテゴリに属しているため、リンクされています。

“Bike” は「Lyft」とは関係のない結果を示していますが、“Lyft bikes” の組み合わせはキーワードボリュームが大きく、オーガニックインストールの観点から2番目に重要なキーワードです。

したがって、“transit”削除することが最もふさわしいことに変わりはありません。

ステップ2: 競合がどのキーワードでランキングを落とすかを予測する

しっかりと準備をしておけば、Google のポリシー変更により、競争よりも優位に立つためのチャンスとなるかもしれません。他社のメタデータを注意深く分析することで Google がタイトルを50文字から30文字に短縮するときに、どのキーワードで順位が下がるのかを推測できます。キーワードは、アプリに新しいランキングの機会をもたらす可能性があります。

「Lyft」の競合の大半は、すでに30文字のアプリ名を使用しています。そのため、Google の新ポリシーの変更を見越して、アプリ名を変更しないと想定できます。Google Play で50文字の長さを利用している企業は「eScoot」、「Obi」、「Careem」の3社はのみです。弊社は、3社のキーワードパフォーマンスを分析して、「Lyft」への新たな機会を見つけましょう。

競合のキーワードパフォーマンスを分析する

「eScoot」「Obi」「Careem」は、Googleの新ポリシーに準拠するためにアプリ名を更新する必要があるため、以下の表にアプリ名で使用されているキーワードと組み合わせを追加しました。

「eScoot」は、”scooters” と “electric scooters” (電動スクーター) というキーワードをターゲットにしています。このアプリは “electric scooter” でトップ6にランクインしていますが、このキーワードは検索ボリュームが少ないため、得られているインストール数はほとんどありません。

**「Obi」は、“taxi”、”car” 、“rideshare” のキーワードをターゲットにしています。このアプリは、自社ブランド名と高ボリュームキーワード **“rideshare(s)” からの最も多くオーガニックインストールを受け取っています。それに対し、“car(s)” や “taxi(s)” では、上位にランクインされていないため、「Obi」はアプリ名からこれらのキーワードを削除することをお勧めします。

**「Careem」**は、“rides”、“food” (食べ物)、“shops” (ショップ)、“delivery” (配達)、”payments” (支払い) など、さまざまなキーワードをターゲットにしていますが、いずれもアプリへのダウンロードを促進するキーワードではありません。これらのキーワードに対して、Google はより関連性の高いアプリ重視していると思われます。

「eScoot」は “electric scooters”、「Obi」“rideshares” をアプリ名に保持するとだろうと想定できますが、「Careem」が何のキーワードを含むかを推測するのは困難です。

「Obi」は、アプリ名から “taxis”“cars” (車) (というキーワードを削除しなければならない可能性が高く「Lyft」に新たなチャンスをもたらします。ただし、結論にジャンプする前に、キーワードのボリューム、可能な組み合わせ、関連性を分析することが重要です。以下の表では、ボリュームが6以上のキーワードとそのキーワードの組み合わせを挙げています。

複数形キーワード “car” は、検索ボリュームが非常に多いのですが、競争率の高い一般的なキーワードであるため、トップ10にランクインするのは非常に困難です。“cars” と “car” のライブ検索結果を確認すると、表示アプリの大半はゲームです。

「Lyft」は、多くのインストール数を生み出すキーワードの組み合わせ “car ride” (車に乗る) で1位を獲得しています。ライブ検索結果に表示されるアプリの大半が類似アプリであることから、“car ride”と “car sharing” (車をシェア) は「Lyft」にとって関連性が高いキーワードだと言えます。“cars” の検索ボリュームと比べ、少し低いが、「Lyft」はこれらのキーワードの組み合わせでトップ10にランクインするチャンスが高まります。関連性のあるキーワードの組み合わせを形成するために、“ride””sharing” も含める場合は、アプリ名に “car” というキーワードを追加することも考えられます。

“Taxi(s)” を含むキーワードおよびそのキーワードの組み合わせでは、ライブ検索結果ゲームが多数表示されるか、低い検索ボリュームであることが見られます。

結論として、”ride” または “sharing” も含める場合は、アプリ名に “car(s)” を追加することを検討できますが、”taxi(s)” はその価値がないようです。

ステップ3: 新たなキーワードの機会を調査する

話は「Lyft」のアプリ名に戻ります。”transit” が弱点であることはすでにわかっています。しかし、アプリ名から “transit” を取り除くだけでは、まだ長すぎます。また、”scooters “や “rideshare” といったキーワードも削除するまたは置換する必要があります。

しかし、新しいアプリ名を提案する前に、キーワード調査を拡大し、アプリがランクインする可能性のある、高検索ボリュームのトレンドキーワードを見つけることがポイントです。AppTweak のキーワード提案ツールを使って、次のようなキーワードリストを作成します。

キーワード “ride” は、以下のような高ボリュームのある組み合わせを多く形成するため、チャンスのあるキーワードとして注目しましょう。“lyft ride”、 “car ride”、“ride share app”、“ride sharing”、“lime ride”。

“Rideshare” は大量のインストールを促進するにもかかわらず、キーワードの組み合は多くありません。 “Rideshare” の代わりに “ride” を追加することで、「Lyft」のタッチポイントの数が増やせます。“Rideshare” を “ride” に置き換えることで、可視性が高くなるだけでなく、“car” や “scooter” などの他のキーワードをターゲットにする余地が生まれます。

ステップ4: アプリ名のさまざまなバージョンを考慮する

キーワード “ride” の方が “rides” よりも検索ボリュームスコアが高いことに気づきましたか?「Lyft」が高ボリュームの “ride” でランクインされるチャンスを増やすには、アプリ名に完全一致することをおすすめします。しかし、アプリ名が文法的に正しいかどうかを確認するために、単数形の単語をターゲットにするのは難しい場合があります (特に英文の場合)。Lyftの例では、より文法的に適している低ボリュームのキーワード “rides” などをアプリ名に含む候補として提案します。

ASOで複数形と単数形がどのようにキーワードの順位を影響するか (英語)


さて、いよいよ Google Play 用の新しいアプリ名を準備しましょう。インストール数の多いキーワードを外さないように、しっかり調査しましょう。ここでは、その手順をまとめました。

  1. アプリ名に含まれるキーワードのパフォーマンス分析します。パフォーマンスの低いキーワードがあれば、それを取り除いてください。
  2. 競合のアプリ名を確認しましょう。競合がどのキーワードを削除するかを予測してみると、アプリの認知度を高める新たな機会が見つかるかもしれません。
  3. 新しいキーワードでセマンティック辞書を更新します。
  4. 各キーワードのボリュームとチャンススコア、平均ランキング推定インストール数キーワードの組み合わせ数を評価してください。
  5. アプリを説明する新しいアプリ名を用意しましょう。

このブログが、Google のポリシーアップデートに伴って準備するのに役立ちます。Google はポリシーの変更と並行してアルゴリズムの更新を実施する可能性が高いため、キーワードのパフォーマンスを常に注意してください。最新情報を入手するには、当社のSNSをフォローしてください。

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Natsuhi Yasuda
by , Head of Japan at AppTweak
NatsuhiはAppTweak Japan代表として、主に日本とAPAC地域を担当しています。アジアマーケットにASOを導入し、アプリビジネスを促進することに強い関心を持っています。